陰陽五行説(4/4)


うるおっちゃってごめんなさい。
うるおい漢方の専門家、
大塚まひさです。

 

漢方では、「陰陽五行説(3/4)」でお勉強した
木・火・土・金・水」を応用して考えます。

肝、心、脾、肺、腎の5角形です。

五臓の図

漢方は、奈良時代に中国から日本に中国医学が伝わり、
その後は日本独自で発展してきた医学です。

お腹を開いて、今でいう肝臓がどこにあって、
どんな働きをしているのか、まだわからなかった時代に、
人間の体は、【肝、心、脾、肺、腎】という5の臓と
【胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦】という6つ腑の機能があり
【気、血、水】という3つの要素

から出来ていると考えられていました。

ですから、漢方では、五臓六腑といっても、
現代の解剖学的な臓器の働きとは
多少違う役割をすると考えます。

漢方の五臓の機能をわかりやすくいうと以下の通りです。
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<肝(かん)>
自律神経、運動神経、情緒系、
体の気の流れをよくして、気血水を全身に運ぶ。
血(けつ)を貯めておく。

<心(しん)>
精神や意識、感情、思考、判断など精神的な働き。
心臓のポンプ機能。

<脾(ひ)>
消化器官、水分代謝、栄養代謝

<肺(はい)>
呼吸器、皮膚機能、水分コントロール

<腎(じん)>
生命維持、生殖器、水分代謝

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<ワンポイント解説!>

鍼灸師さんや中医師さんに「肺が弱いね」と言われても、
現代の解剖学的な「肺」とは異なることがほとんどです!

呼吸器という意味では同じですが、
アレルギー体質、皮膚が弱いという意味もあります。

汗が出ない、というのも肺が関わってきます。
もうひとつ例をお伝えしますね。

上記の五角形も、矢印が向かう方向(相生)に育てる働きをし、
1つ飛ばした臓は抑制する(相克)働きをします。

肝が高ぶる(強くなりすぎる)と、脾が弱る
=ストレスで胃が痛くなる
というのも漢方理論で説明ができるのです♪

 

前の記事はコチラ↓↓↓

陰陽五行説(1/4)
陰陽五行説(2/4)
陰陽五行説(3/4)

 

うるおっちゃってごめんなさい。
大塚まひさ。